利益が出た年の対策は、その事業年度が終わる前でなければ効果を出せません。決算前に選べる手は、課税の繰延べ、いずれ必要な支出の前倒し、役員報酬と決算賞与の設計の3つに整理できます。決算・申告の段階では、選べる選択肢がすでに限られてしまっているのです。想定より利益が出た年に、「もっと早く相談しておけば」というお声をよくいただきます。
税理士事務所BLOOMが「申告して終わりにしない」「先回りでご提案する」ことを大切にしているのは、このためです。決算の3か月前など早い段階で利益と納税額をシミュレーションできれば、取り得る手を落ち着いて選べます。
当事務所では、顧問契約で事業をされているお客様には、決算前に利益と納税額の見込みをお伝えし、打てる手を一緒に考えています。
「決算が終わってから」では、打てる手が限られる
税金の額は、事業年度の中で行った取引の積み重ねで決まります。年度が終わってしまえば、その事実は動かせません。だからこそ、対策は「まだ動かせる期間」=決算前にしか打てないのです。
決算前に検討される代表的な選択肢
※以下は一般的な考え方です。適用には要件があり、効果や向き不向きはケースにより異なります。実行前に必ず個別のご確認をおすすめします。
1. 課税の繰延(先送り)
一部の制度や設備投資などは、その年の課税を将来へ繰り延べる効果を持つことがあります。ただし「繰延=先送り」であり、いつか課税される点を理解した上で、出口(将来どう使うか)まで含めて考えることが重要です。
2. 必要な支出の前倒し
翌期に予定していた、事業に必要な支出を当期に行うことで、当期の利益を適正化できる場合があります。ただし不要な浪費は本末転倒です。あくまで「いずれ必要なもの」に限ります。
3. 役員報酬・決算賞与などの設計
利益の見込みに応じた報酬設計は、期首からの計画が前提になります(国税庁「No.5211 役員に対する給与」)。詳しくはコラム「役員報酬の決め方」で解説しています。
「節税」より「意思決定」
税金対策は、単に税額を減らすことがゴールではありません。手元に残るお金を、次の成長にどう使うかという意思決定の一部です。BLOOMでは、繰り延べた税金の出口まで含めて、長い目でご提案します。
実例として、決算の約3か月前に対策を行い、当期の納税額を大きく圧縮できたケースもあります(金額・効果はケースにより異なります)。「早めの相談」が、選べる手の多さに直結します。
よくあるご質問
Q.決算直前でも間に合いますか?
できることは残っていますが、選択肢は限られます。理想は決算の2〜3か月前です。早いほど打てる手が増えます。
Q.節税のために保険や設備を勧められることがありますが?
「税金が減る」ことだけを理由にした支出はおすすめしません。事業に本当に必要か、出口まで含めて一緒に判断します。
Q.利益が出そうかどうか、自分では判断がつきません。
判断がつかない段階でご相談いただいて構いません。直近までの数字をもとに、決算時の利益と納税額の見込みを一緒に確認します。当事務所では、顧問契約で事業をされているお客様には、決算前に利益と納税額の見込みをお伝えしています。